〇問題行動
・最小66%、最大99.2%の減少に至った。
・利用者それぞれが複数の問題行動があるため、各行動に対してそれぞれの減少率は今後出していく予定。
・この計測結果から、今まで問題行動の発生理由が「疲れているから」「その活動が嫌だから」といった本人以外の人によって憶測で語られる〝気持ち”が原因ではないと考察する。グラフにあるように、運動によってストレスがかかった後であるにも関わらず問題行動が激減していること、それから歩数で計測した利用者が運動前の朝よりも、疲れて帰ったはずの自宅での自傷回数と癇癪の回数が激減していることがその証である。
・今回は半年間かけて各利用者の問題行動を追ったが、1人当たりの問題行動の種類と回数が非常に多かったため、かなりハードな試みとなった。そのため今後は複数の利用者を同時に計測よりも1~2人の利用者を1年かけて記録していく方がより詳細なデータが得られると考える。
〇着席時間
・今回の計測で着席時間が顕著に良くなった。
・半年前よりも着席時間が長くなったが運動を続けた後の1か月間の着席時間が平行線の利用者もいた。半年後など、時間をおいて再度計測することが必要である。
・1秒たりともじっとしていられなかった利用者が3分着席時間を継続することができた。何人かは右肩上がりのため、長期で計測すると、よりわかりやすく効果を表したグラフにできるのではないかと考える。
・着席ができる効果としては、学習態勢がとれると先生や親の話を聞く、作業をする、少しの間だれかを待つことができる、トイレに座れるようになれるといった多くの自立への行動が獲得できるため、この成果は非常に大きい。

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